目次
FXの同時線とは?
同時線とは、FXに限らず、一般的には、次のようなものを指します。
同時線:始値と終値が同じ価格のロウソク足 同時線の形:「+」(「⊥」や「T」も同時線の一種) 同時線の別名:寄引同時線、十字線、非トレンド足 |
「同時線」とは、ブル派の勝っている陽線でも、ベア派の勝っている陰線でもなく、力が拮抗してもみ合いになった状態です。
ちなみに、ブル派とベア派というのは、よく海外のトレードの本を読んでいると出てきます。ブル派とベア派は、次のような意味です。
ブル派:価格が上がることを予想している人たち。雄牛(ブル)が角を上へ突き上げるイメージから、相場が上がるイメージ。強気派。 ベア派:価格が下がることを予想している人たち。熊(ベア)が手を振り下ろすイメージから、相場が下がるイメージ。弱気派。 |
同時線は、ブル派とベア派がもみ合い、トレンドのない状態なので、「非トレンド足」とも呼ばれます。
FXにおける同時線の考え方とは?
同時線は、本来は始値と終値が同じ価格のロウソク足です。しかし、FXにおける同時線は、次のような意味で使われます。
始値と終値の値動きが少ない |
FXの場合には、0.1pips(0.0001)単位のかなり小さい値動きでロウソク足が作られるため、始値と終値が全く同じということは、あまりありません。
そのため、FXのロウソク足の実体(始値と終値の差)は「-」ではなく、縦に短い「□」になることがほとんどです。なので、FXでは、縦に短い「□」も、始値と終値の値動きが少なければ「同時線」と扱われます。
どのくらいの値動きを「値動きが少ない」というか、具体的には決まっていませんが、おおよそ、始値と終値の差が2pips以内と考えておくといいかもしれません。
というのも、FXのスキャルピングで有名なボブ・ボルマンの手法の場合、始値と終値(実体)の差が0pips~2pips程度のロウソク足を、同時線の目安としているためです。ボブ・ボルマンの本のチャートの説明を見る限りでは、次のようなものを、FXでの「同時線」としているようです。
実体:0pips~2pipsまで ヒゲ:上・下それぞれ2pips以内 実体とヒゲの合計:4pips以内 |
ボブ・ボルマンのFXの手法は、裁量トレードなので、同時線の定義も、結構、アバウトです。
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FXの「ダブル同時線ブレイク(DD)」とは?
同時線を利用した、FXのスキャルピングの方法の一つが、ボブ・ボルマンの「ダブル同時線ブレイク」です。「ダブル同時線ブレイク」とは、簡単に言ってしまえば、次のような手法です。
トレンド時に使用する順張り 移動平均線(20EMA)を利用しての押し目買い・押し目売り |
「ダブル同時線ブレイク」は、押し目買い・押し目売りのシグナルとして、2つの連続する同時線をシグナルにします。そのため、「ダブル同時線」という名前で呼ばれています。
上昇トレンドのときの「ダブル同時線」は、次のように見ていきます。
1.20EMA(20期間の指数平滑移動平均線)の上側で、ロウソク足が上昇トレンドを形成 2.ロウソク足が20EMAに接触 3.接触しているロウソク足に「同時線」が2本以上ならぶ(シグナル発生) 4.同時線の実体の上辺ラインを上抜ける実体のロウソク足が出たところで、成行きで買い(仕掛け) 5.利確・損切は、仕掛け時の上下10pips(手仕舞い) |
下降トレンドのときの「ダブル同時線」は、次のように見ていきます
1.20EMA(20期間の指数平滑移動平均線)の下側で、ロウソク足が下降トレンドを形成 2.ロウソク足が20EMAに接触 3.接触しているロウソク足に「同時線」が2本以上ならぶ(シグナル発生) 4.同時線の実体の下辺ラインを下抜ける実体のロウソク足がでたところで、成行きで売り(仕掛け) 5.利確・損切は、仕掛け時の上下10pips(手仕舞い) |
「ダブル同時線ブレイク(DD)」は、トレンドが発生したら、1回目のEMAとの接触から、積極的に仕掛けていきます。
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FXの「ダブル同時線ブレイク(DD)」に見るプライスアクションとは?
上昇トレンドのときは、次のようなプライスアクションを想定しています。
1.トレンド派が勝ち、上昇トレンドを形成 2.カウンタートレンド派が仕掛け、20EMAに向けて下降 3.20EMAで、トレンド派とカウンタートレンド派がせめぎあい、同時線発生 4.トレンド派が勝ち、同時線の上辺ラインを突破 5.突破した勢いで、トレンド派が10pips上抜ける |
また、下降トレンドのときは、次のようなプライスアクションを想定しています。
1.トレンド派が勝ち、下降トレンドを形成 2.カウンタートレンド派が仕掛け、20EMAに向けて上昇 3.20EMAで、トレンド派とカウンタートレンド派がせめぎあい、同時線発生 4.トレンド派が勝ち、同時線の下辺ラインを突破 5.突破した勢いで、トレンド派が10pips下抜ける |
同時線がダブルで起こるということは、それだけ、力の拮抗した状態が長く続いていることを示します。そのため、ダブル同時線をブレイクしたときは、勢いよく価格がトレンド方向に流れやすいという考え方です。
なお、「ダブル同時線ブレイク(DD)」は、継続することでコツを掴めるようになってきますが、手仕舞い時の指値・逆指値同時注文(OCO注文)を毎回、手動でするのは、少し手間かもしれません。
そんな心配をお持ちの方におすすめなのが、MT4の拡張ツールでOCO注文する方法です。
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