RSIでFX

 

FXのRSIとは

FXで使うRSIとは、オシレーター系のインジケータです。テクニカル分析に使うインジケータには、大きく分けて次の2つの指標があります。

トレンド系:トレンドの方向性を表す
オシレーター系:トレンドの強弱を表す

RSIは、FXの価格と似たような動きをしますが、RSIは、上昇トレンド・下降トレンドを判断するのに用いるわけではありません。RSIで分かるのは、次のような情報です。

上昇トレンドが強い = RSIが高くなってきている
上昇トレンドが弱い = RSIが低くなってきている
下降トレンドが強い = RSIが低くなってきている
下降トレンドが弱い = RSIが高くなってきている

FXでRSIを使う場合は、RSIは、あくまで「トレンドの強さ」を示しているだけであることは、しっかりと理解しておく必要があります。

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FXで使うRSIの設定の計算方法

RSIは、FXにおけるオシレーター系の指標で、過去14日間で、どれだけ価格が変化したかを表しています。似たようなオシレーター系の指標にサイコロジカルラインがあり、RSIとサイコロジカルラインは、次のように異なります。

サイコロジカルライン:過去12日間で、上昇した日が何日あったか?
RSI:過去14日間で、上昇した価格の割合はいくらくらいか?

サイコロジカルラインは、過去の上昇した日数を見ているだけなので、すぐに計算できます。しかし、暴騰・暴落などの価格変動の大きさは無視されるため、情報が大雑把です。

一方、RSIの場合は、「14日間で価格がいくらあがったか」を見ます。具体的には、次のような計算式になります。

RSI=過去14日間のうち前日比プラスになった分の前日比の合計÷過去14日間分の前日比の絶対値の合計

例えば、3日間でRSIを求める場合を例にします。3日間の価格の前日比が次のようになっていたとします。

1日前:前日比+100円
2日前:前日比-10円
3日前:前日比-90円

このとき、サイコロジカルラインとRSIは、次のようになります。

サイコロジカルライン=2/3=66%
RSI=100/100+10+90=100/100=50%

RSIが50%なら、上昇した割合は50%、下降した割合は50%になります。

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RSIのFXでの使い方

FXでRSIを使う場合、70%・30%が基準のラインとして用いられることが多く、次のような意味になります。

RSIが70%:価格が上昇した割合は70%、下降した割合は30% = 価格が上昇する勢いが強い
RSIが30%:価格が上昇した割合は30%、下降した割合は70% = 価格が下降する勢いが強い

なお、価格は、買われると上昇し、売られると下降します。そのため、RSIの70%・30%というのは、次のような意味になります。

RSIが70%:価格がかなり上昇しているので、かなり買われている
RSIが30%:価格がかなり下降しているので、かなり売られている

よく、RSIが、買われすぎ・売られすぎと言われるのは、以上のように、価格の変動があるためです。実際に何ロット買われて、何ロット売られているか、というのを直接見ているわけではありません。

そして、買われすぎ・売られすぎの場合、次のように反発する可能性があるため、RSIは、トレンドの転換を予想するのに使われることが多いです。

RSIが70%:買われすぎている → そろそろ、売りが多くなるかも = 価格が安くなるかも
RSIが30%:売られすぎている → そろそろ、買いが多くなるかも = 価格が高くなるかも

ただし、あくまでRSIは、売り買いの強弱を見ているだけなので、上昇トレンドの最中であれば、RSIが70%以下になっても、また70%を超える可能性があります。同じように、下降トレンドの最中であれば、RSIが30%を超えても、また30%を切る可能性があります。

そのため、RSIは、あくまで「トレンドの転換が起こるかもしれない」というだけで、価格の転換の目安程度の意味しかないわけです。

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FXのトレンド場面でのRSIの手法と、ダイバージェンシー

FXでRSIを使うときは、トレンド相場ではダマシが多くなるため、レンジ相場で使用するの方が向いているとも言われています。というのも、RSIはトレンドの強さを表しているだけなので、次のようなことが、よく起こるからです。

トレンドが強い:上昇する勢いが強い = RSIが70%を切っても、また70%以上に戻ることが多い
トレンドが弱い:上昇する勢いが弱い = RSIが30%を切っても、また30%以下に戻ることが多い

そのため、トレンド相場では、ダマシが多くなります。もしトレンド相場で上手に使うときには、トレンドの初め・トレンドの中盤・トレンドの終わりで、次のような場面で使わなければいけません。

トレンドの初め:ダマシかもしれないので、RSIでトレンドの転換を予想するのは危険
トレンドの中盤:ダマシかもしれないので、RSIでトレンドの転換を予想するのは危険
トレンドの終盤:そろそろトレンドも終わるので、RSIでトレンドの転換を予想できる

つまり、RSIは、トレンドの終盤でしか使えないということになります。といっても、トレンドの終盤がいつなのか分かれば、FXで苦労はしません。しかし、そのトレンドの終盤を予想できるRSIの使い方があります。それが、RSIの「ダイバージェンシー」です。

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RSIのダイバージェンシーでトレンドの転換を見極める

ダイバージェンシーとは、オシレーター系の指標で用いられる、トレンドの転換を見極める方法です。RSIのダイバージェンシーとは、次のようなものです。

上昇トレンドでのダイバージェンシー:価格は上がっているけど、RSIの勢いは徐々に落ちている
下降トレンドでのダイバージェンシー:価格は下がっているけど、RSIの勢いは徐々に増している

具体的には、上昇トレンドの場合は、次のように見極めます。

上昇トレンドのときに価格に引くライン:価格の上部(レジスタンスライン側)に線を引く
上昇トレンドのときにRSIに引くライン:RSIの上部(トレンドライン側)に線を引く
上昇トレンドでダイバージェンシーが起きているとき:価格は右上がりのラインだが、RSIは右下がりのラインになる

例えば、価格は上がっていて右上になっているのに、RSIの波の上側は、80% → 75% → 70%と、右下になっている場合、上昇トレンドの勢いは強いものの、だんだん勢いは落ちています。RSIは、トレンドの勢いを表しているためです。勢いが落ちてきているので、そろそろ、トレンドが転換しそうだと予想できるわけです。

また同じように、下降トレンドの場合は、次のように見極めます。

下降トレンドのときに価格に引くライン:価格の下部(レジスタンスライン側)に線を引く
下降トレンドのときにRSIに引くライン:RSIの下部(トレンドライン側)に線を引く
下降トレンドでダイバージェンシーが起きているとき:価格は下がりのラインだが、RSIは右上がりのラインになる

もちろん、ダイバージェンシーにもダマシはあります。しかし、ダイバージェンシーは、オシレーター系指標の目的である「トレンドの勢い」の変化でトレンドの転換を判断しているため、とても理にかなった方法です。

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FXのレンジ相場でのRSIの手法

RSIは、上昇トレンドや下降トレンドだとダマシが多くなりますが、レンジ相場だと、レンジ内で、素直に反応してくれます。次のようになります。

レンジ相場でのRSIが70%以上:買われすぎなので、すぐに戻ろうとしてくれる
レンジ相場でのRSIが30%以下:売られすぎなので、すぐに戻ろうとしてくれる

ただしレンジ相場だと、RSIの設定を14日間にしている場合、RSIの反応がやや鈍いこともあります。そんなときは、状況に応じて、RSIの設定を「7日間」や「11日間」にすると、RSIできれいに反応が出ることもあります。また、RSIをレンジ相場で使うときは、1時間以上の比較的長い時間足に適しているとも言われてます。

なお、レンジ内でRSIを使用するときも、「頭と尻尾はくれてやる」つもりで、きちんと70%を下抜けたり、30%をうわ抜けるのを待ってから使うと、ダマシに引っかかる可能性も低くなります。

ただし、相場がレンジ相場であるか見極めるのに、個人の感覚だけで判断するのは危険かもしれません。そんな方におすすめなのが、複数の指標で点数化して、相場のトレンドを判断する『マーケティングFX』です。

『マーケティングFX』は、6つの時間足と5つの指標を使って、総合的にトレンドを判断します。つまり逆の見方をすれば、トレンドでない相場を判断する役にも立つわけです。

『マーケティングFX』は、トレンド相場のみで通用するライントレードの手法ですが、RSIを使いこなすことができれば、レンジ相場でも稼ぐことができます。

そのため、理にかなったレンジ相場で仕掛けたいなら、『マーケティングFX』もチェックしておくといいかもしれません。

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