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NYボックスの手法
NYボックスは、2009年に「超カンタン アメリカ最強のFX理論」という本の中で、ロブ・ブッカーが公開したFXの手法です。
ロブ・ブッカーは、2010年時点で、世界中に3000人の弟子入をもつ、アメリカの有名なFXコーチで、FXだけで個人資産を3億4000円築いた人物です。そのロブ・ブッカーが、一番、初心者でも取り組みやすいFXのトレード手法として紹介しているのが「NYボックス」です。
「NYボックス」は、2010年にZAIで取り上げられ、2015年頃にも雑誌で取り上げられるなど、度々、話題となり、トレード手法のシンプルさも相まって、人気のFXの手法です。
「NYボックス」は、NY時間の前の最安値・最高値をレジスタンスラインに見立て、NY時間で参加者が一気に増えてブレイクしたところを狙います。
NYボックスの手法は、具体的には、次のように行います。
1.15分足で、ユーロドルを使用 2.NY時間の0時~7時までで、最高値・最安値を含めた四角(ボックス)を作る 3.7時以降に、最高値、または最安値を終値が抜けたロウソク足がシグナル 4.次の足の始値で仕掛け、利確は始値から20pips、損切は始値から30pips 5.損切した場合、すぐに「リバーサルルール」としてドテン(反対のボジション建て)する 6.ドテンの利確は、買いならボックスの最高値、売りならボックスの最安値で、損切は30pips 7.1日のNYボックスのトレードは、リバーサルルールまで含めて1セットだけ |
なお、NY時間の0時~7時は、東京時間で言うと次のようになります。
1.NYの夏時間:日本時間で13時~20時 2.NYの冬時間:日本時間で14時~21時 |
リバーサルルールによるドテンは、利確のpipsも大きいため、損失を取り返す以上の利益を見込めます。
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NYボックスのFXの手法で、間違われやすい点
NYボックスでよく勘違いされているのが、「リバーサルルール」を含めない手法です。ロブ・ブッカーは、「ZAI」の記事の中で、次のように述べています。
NYボックスは『ブレイクアウトトレード』と『リバーサルトレード』を必ずセットで行うこと。どちらかだけをトレードするのでは効力を発揮しないからね。 |
そのため、ロブ・ブロッカーは、ドテンのリバーサルルールまで含めたものを「NYボックス」としているため、注意しましょう。
「NYボックス」は、指値・逆指値の同時注文である「OCO注文」をした後は、ほったらかしOKだと勘違いされています。
しかし実際は、損切になったとき、リバーサルルールを適用してトレードするため、再度、チャートを開いて「OCO注文」を入れ直す必要があります。
NYボックスを含む、
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NYボックスの手法でFXをするときの備考
NYボックスの手法について、考案者のロブ・ブッカーは、ZAIの中で、次のような話もしています。
FXのチャートソフトにはMT4(メタトレード4)を使用 アラートを設定しており、チャートから離れていることも多い バックテストの必要性はある |
ロブ・ブッカーの使用しているチャートソフトは、日本でもおなじみのチャートソフト「MT4(メタトレード4)」なので、日本人にも馴染みやすい手法です。
なお、NYボックスの場合は、ラインブレイクが明確であるため、ラインブレイクしたときにアラートが出るよう設定しておき、アラートが出たときだけチャートソフトを開いてもOKです。考案者のロブ・ブッカーが、アラートを設定してチャートから離れることもあると明言しているため、アラート設定をしておけばOKです。
ただし、NYボックスを使用するときは、ロブ・ブッカーは、必ずバックテストの必要性を述べています。実際、NYボックスをロブ・ブッカーが使っていたのは2009年以前ですから、現在でもそのまま通用するとは限りません。
一般的には、現在でも勝率は5割程度になるとは言われているものの、ロブ・ブッカーは、どのようなFXの手法でも、必ず1000回のバックテストが必要であると述べています。
ただし、ロブ・ブッカーの言うバックテストは、一般的なバックテストとは異なり、実際に通用するのかを、見ながら検証するだけでもOKです。しかし、このバックテストを行うことによって、チャートが予期せぬ動きをしても、迅速に対応できるようになる、と語っています。
1000回のバックテストとなると、単純に3年以上さかのぼらなければいけないため、なかなか大変です。しかしそれだけ見ていれば、NYボックスの時間帯を利用した、他のオリジナルのトレード方法も、見つけることができるかもしれません。
なお、FXのトレード手法がまだ定まっていないという方は、NYボックスにも代表される、ラインブレイクを元にした「ライントレード」もおすすめです。
「ライントレード」は、重要ラインを設定し、そのラインをブレイクした後に仕掛ける方法で、安定性も高く、ラインブレイクの勢いで利確まで一気に持っていきやすいFXの手法です。
「ライントレード」の完成形として有名な『マーケティングFX』は、重要ラインもチャートソフトが自動で引いてくれるため、初心者でもライントレードに取り組みやすいツールになっています。そのため、『マーケティングFX』もチェックしてみるといいかもしれません。