証拠金維持率の目安とは?

証拠金維持率の目安で、一般的に言われていることは?

まず、証拠金維持率の目安を計算する前に、証拠金維持率の基本的な式をおさらいします。証拠金維持率は、次の式で計算します。

証拠金維持率=(総資産÷必要証拠金)×100

必要証拠金というのは、今、もっている通貨を維持するのに必要なお金です。

1ドル100円のときに8000通貨持っていれば、800000円分で取引をしていますが、レバレッジが25倍なら、必要証拠金は25分の1で大丈夫なので、必要証拠金は32000円になります。

また、通貨を一切もっていなければ、必要証拠金は0円なので、証拠金維持率も0%、もしくは非表示になります。

総資産というのは、購入した通貨の評価損益と、残っている資金を足したものです。

例えば、購入した通貨がプラスマイナスゼロ円で、残っている資金は80000円なら、総資産は80000円です。もし必要証拠金が32000円なら、次のようになります。

(80000÷32000)×100=証拠金維持率250%

また、購入した通貨が20000円マイナスになっており、残っている資金は80000円なら、総資産は60000円になります。もし必要証拠金が32000円なら、次のようになります。

(60000÷32000)×100=証拠金維持率187.5%

もし、購入した通貨が20000円プラスになっており、残っている資金は80000円なら、総資産は100000円になります。もし必要証拠金が32000円なら、次のようになります。

(100000÷32000)×100=証拠金維持率312.5%

以上のように、証拠金維持率は、高ければ高いほど安全です。

逆に低いほど危険で、証拠金維持率が100%を切ると、追証(追加保証金)を求められます。もし、証拠金を追加で払えないと、強制的に決済され、損が確定してしまいます。

なお、一般的な、証拠金維持率の目安は、次のようになっています。

  • 10pips前後で損切りするトレードの場合:200~300%が目安
  • 25pips前後で損切りするトレードの場合:600~700%が目安

基本的に、数秒から数分でトレードを繰り返すスキャルピングなら、すぐに決済するため、損切も小さめなので、証拠金維持率は200~300%を目安にすれば大丈夫です。

しかし、1日に数回しかトレードをしないデイトレードの場合は、スキャルピングよりも損切は大きくなるため、証拠金維持率は600~700%程度、欲しいところです。

証拠金維持率の目安は、レバレッジの大きさで異なる

先ほどの証拠金維持率の目安は、実は、レバレッジ25倍の国内証券会社の場合です。海外FXのように、レバレッジ400倍や500倍などの高レバレッジだと、少しの値動きでも証拠金維持率が低くなります。

そのため、ハイレバの海外FXの場合は、購入時の証拠金維持率は、もっと余裕をもたなければいけません。例えば、海外FXでレバレッジ500倍のときの、証拠金維持率の目安は、次のようになります。

  • 10pips前後で損切りするトレードの場合:証拠金維持率2500%程度
  • 25pips前後で損切りするトレードの場合:証拠金維持率12500%程度

国内FXとはちょっと桁が違いすぎるので、わかりにくいかもしれません。

一応、通貨を取引していると、証券会社のチャートソフトなどに「証拠金維持率」も表示されますので、わざわざ自分で計算する必要はありません。

また、チャートソフトである「MT4(メタトレード4)」で取引している方は、通貨を取引していると、「ターミナルウィンドウ」の「取引タブ」に、証拠金維持率が表示されます。

しかし、証拠金維持率の目安は、あくまで目安なので、ちょっとトラブルが起きたりすると、すぐに強制決済されてしまうこともあります。

もし強制決済のトラブルにあいたくないなら、安全な通貨単位数(ロット数)を自動で計算してくれて入力してくれる「マーケティングFX」を利用するのがおすすめ。

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