目次
MACD2とは?
MACD2とは、MACDの改良版です。「MACD」と「MACD2」の作られた年代は、次のようになっています。
MACD:1970年代に、ジェラルド・アペルにより作られる MACD2:1986年に、トーマス・アスプレイにより作られる |
MACDとMACD2は、表示される情報が、次のように異なります。
MACD:MACDライン・MACDシグナルの、計2つ MACD2:MACDライン・MACDシグナル・MACDヒストグラムの、計3つ |
「MACD2」のインジケータは、MACDの情報に加えて、さらに「MACDヒストグラム」を表示しているだけです。そのため、ほとんどMACDと変わりませんが、「MACDヒストグラム」を表示することにより、桁違いにトレードしやすくなります。なお、サイトによっては、MACD2を、MACDとして説明していることもあるので、注意してください。
ちなみに、MACDヒストグラムは、次のように計算されます。
MACDヒストグラム:MACDライン-MACDシグナル |
つまり、単純に「MACDライン」と「MACDシグナル」の差を見てみるだけです。そのため「MACDライン」と「MACDシグナル」が一緒の値になると、「mACDヒストグラム」は0のラインを通過します。
そのため、「MACDヒストグラム」は、実は、注意深く「MACD」をながめていれば拾える情報です。しかし、「MACDヒストグラム」としてビジュアル化することで、トレンドの転換を、早く、さらに分かりやすく捉えることができます。
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FXにおけるMACD2の見方
通常の「MACD」の場合、FXでの買いシグナルのサインの見方は、次の順番で見ます。
1.0ラインより下で、MACDラインとMACDシグナルがゴールデンクロス 2.0ラインを、MACDラインが上抜け |
一方、「MACD2」になると、FXでの買いシグナルのサインの見方は、次の順番になります。
1.MACDヒストグラムが最安値 2.0ラインより下で、MACDラインとMACDシグナルがゴールデンクロス 3.0ラインを、MACDラインが上抜け |
つまり、「MACD2」の場合は、「MACD」よりも、さらに一段階早く、買いシグナルを得ることができるわけです。
同じように、「MACD」の場合、FXでの売りシグナルのサインの見方は、次の順番で見ます。
1.0ラインより上で、MACDラインとMACDシグナルがデッドクロス 2.0ラインを、MACDラインが下抜け |
しかし、「MACD2」になると、FXでの売りシグナルのサインの見方は、次の順番になります。
1.MACDヒストグラムが最高値 2.0ラインより上で、MACDラインとMACDシグナルがデッドクロス 3.0ラインを、MACDラインが下抜け |
以上のように、「MACD2」の「MACDヒストグラム」を使うことにより、FXでより早く仕掛けるチャンスが生まれます。
もちろん、早く予測できる分、ダマシも多くなるので、長い時間足でトレンドを読みながら仕掛ける必要がありますが、早めに準備することできます。そのため、底値で買いポジ・売りポジを取れやすくなり、大きな利益を見込めます。
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MACD2をMT4で使うときの注意点
「MACD」や「MACD2」のラインは、一般的には、次のように表示されます。
MACDのMACDライン:折れ線グラフ MACDのMACDシグナル:折れ線グラフ MACD2のMACDライン:折れ線グラフ MACD2のMACDシグナル:折れ線グラフ MACD2のMACDヒストグラム:棒グラフ(ヒストグラム) |
一方、FXのチャートソフトである「MT4(メタトレーダー4)」では、初期設定では、次のように表示されます。
MACDのMACDライン:棒グラフ(ヒストグラム) MACDのMCDシグナル:折れ線グラフ |
「MT4」にはじめから入っている「MACD」の棒グラフは「MACDライン」なので、間違わないように注意してください。
「MT4」の初期設定のままで「MACDライン」が棒グラフだと、少し見づらいかもしれません。その場合は、「Meta Editor」で、「MACD.mq4」の36行目を、次のように変更してください。
36行目の変更前: SetIndexStyle(0,DRAW_HISTOGRAM); 36行目の変更後: SetIndexStyle(0,DRAW_LINE); |
こうすることで、「MACDライン」も「MACD2ライン」も、折れ線グラフで表示されます。
ちなみに、「MACD2」は、「MACD2」という名前でMT4のインジケーターに入っていません。しかし実は、別の名前で、「MACD2」はMT4の中に、初期から含まれています。
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MACD2をMT4で使うための「OsMA」インジケーター
MT4には、「OsMA」というインジケーターが、初期設定から含まれています。「OsMA(OSMA)」は、「MOVING AVERAGE OF OSCILLATOR」の略で「移動平均オシレーター」とも呼ばれる、次のようなものです。
OsMA=MACDライン-MACDシグナル=MACDヒストグラム |
つまり「OsMA」は、MACDヒストグラムのことです。
また、MT4の「OsMA」は、きちんと棒グラフ(ヒストグラム)で表示されるので、MT4のMACDのサブウィンドウに追加すれば、MACD2のインジケーターになります。
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MACD2を使うためのMT4インジケーター
FXで使えるMACD2のMT4インジケーターは、他にもいろいろあります。MACD2のMT4のインジケーターは、次のサイトで探すと探しやすいと思います。
「MT4でFX」のサイト > 「MT4インディケーターを名前順から探す」 > 「M」 「MT4でFX」のサイト > 「MT4インディケーターを画面表示から探す」 > ヒストグラム |
「MACD2」の頭文字は「M」なので、「M」からはじまるインジケータを探せば、たくさん見つかります。また「MACS2」はヒストグラムで表示されますので、ヒストグラムのインジケータを調べても見つかります。
個人的には、次の2つのMACD2のインジケータが気にいっていて、使っています。
MACD_EMA.mq4:MACDヒストグラムの0より上と、0より下で、色が違うので見やすい MACD_Histogram.mq4:MACDの、通常のダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスのラインを自動で引いてくれる |
ただし、「MACD_EMA.mq4」は、ヒストグラムの棒の幅がやや狭いので、好みが分かれるかもしれません。その他にも、インジケータの名前に「Alert」と入っている、アラート機能のついたMACD2のインジケータなどもありますので、お好みに応じて、探してみると楽しいかもしれません。
なお「MACD」や「MACD2」は、情報量も多く、指数平滑移動平均を使っているため、相場の変化に敏感に反応するインジケータですが、利確ラインを決めにくいというデメリットがあります。そのため、常にチャートに張り付くことのできない方は、利確ポイントを逃してしまうことも多くなります。
そんな方におすすめなのが、ライントレードの完成形である「マーケティングFX」です。
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