FXのRSIの設定

 

RSIをFXで設定する

FXでよく用いられるRFIとは、「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」とも呼ばれます。

RSIは、オシレーター系の指標なので、「トレンドの強さ=相場の過熱度」を表す指標で、価格の変化の大きさが元になっています。RSIは、同じようなオシレーター系の指標である「サイコロジカルライン」と比較すると分かりやすいです。「サイコロジカルライン」と「RSI」は、それぞれ、次のようになっています。

サイコロジカルライン:過去12日間で、何日、価格が上昇したか
RSI:過去14日間で、何円くらい、価格が上昇したか

「サイコロジカルライン」は、日数しか見ていませんが、「RSI」は、価格の変動幅で判断します。そのため、サイコロジカルラインは、過去12日間で1円動いても、100円動いても、動いた金額は関係ありません。しかしRSIの場合は、1円動いたときと、100円動いたときでは、意味が変わっていきます。

RSIは、価格の変動幅に敏感に反応するため、「サイコロジカルライン」よりも実戦向きです。そのため、ほとんどのチャートソフトに「RSI」は含まれていますし、FXのチャートソフトである「MT4(メタトレーダー4)」にも、初期設定で含まれています。

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RSIをFXで活用する設定

RSIは、売られすぎ・買われすぎを示す指標で、次のラインを一つの区切りにしています。

RSIが70%以上:買われすぎなので、そろそろ、売られはじめるかも = そろそろ下降トレンドになるかも
RSIが30%以上:売られすぎなので、そろそろ、買われはじめるかも = そろそろ上昇トレンドになるかも

しかし、RSIのこの70%・30%というのは、次のような状態の場合です。

一般的な通貨ペア
日足での14日間

しかし、そのため、次のような状況により、変わってきます。

変動の大きな通貨ペアか、変動率の小さな通貨ペアか
日足より短い時間足か、日足より長い時間足か

そのため、RSIを利用するときは、通貨ペアの特性や、見る時間足によって、RSIを調整すれば、より感度のよいRSIを利用することができます。

例えば、次のように利用します。

RSIの基準:80%-20%にしたり、65%-35%や、60%-30%にする
RSIの計算の期間:14期間ではなく、10期間や7期間にする

1時間足未満の時間足で使用したり、デイトレードやスキャルピングで使用する場合は、65%-35%や、60%-30%にする手法もあります。この場合は、RSIの基準を変えることで、感度をよくしています。

また、1日以内の短期売買の場合は、RSIの計算の期間を短くすることで、感度をよくする方法もあります。14期間以外には、10期間・9期間・7期間などが用いられます。計算する期間を短くすると、70%-30%の基準に達しやすくなります。1時間足以下の場合は、感度のいいストキャスティクスを使うトレーダーもいますが、RSIの計算期間の設定をいじることでも感度を上げる対応ができるわけです。

RSIは、ボラティリティの低い波のゆるかな通貨ペアだと、70%-30%の基準に達しにくいこともあります。また、通貨ペアによっては、反発しやすいRSIが、70%-30%より低いこともあります。そのため、相場の過熱度に合わせて、通貨ペアごとに最適なRSIを設定できれば、他のトレーダーより有利な条件で戦うことができます。

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RSIをレンジ相場で活用する手法

RSIは、トレンド相場よりもレンジ相場が得意です。RSIをレンジ相場で上手に使う場合は、次の点に気をつけると

RSIと価格の反転が何%くらいで起こっているか、見極める

レンジ相場では、トレンドラインとレジスタンスラインを上下しますから、RSIに素直に反応してくれます。

ただし、RSIは相場の過熱度を表す指標なので、レンジ相場では、70%-30%ラインをなかなか超えずに上下する場合も多いです。そんなときは、65%-35%や、60%-40%にラインを引いてみて、ちょうどよい転換点がないか、探してみるのもおすすめです。

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RSIをトレンド相場で活用する手法1

RSIは、トレンド相場が苦手です。しかし、トレンド相場でもRSIを使えるよう、上昇トレンドと下降トレンドで、RSIを使い分けるという方法もあります。

RSIは、一般的にはレンジ相場を得意とし、強い上昇トレンドや強い下降トレンドでは、ダマシが多くなってしまうという欠点があります。しかし、次のように、トレンドによりRSIの基準を変えることで、トレンドに順応させるわけです。

上昇トレンド:80%-40%で判断する
下降トレンド:60%-20%で判断する

上昇のときは上に10%、下降のときは下に10%移動させる手法です。そして、上昇トレンドの大きな波の中に起きる小さな波でトレードを繰り返す方法です。

RSIは、ストキャスティクスほど大きくは振れないので、80%・20%での判断は、かなり絞りこむやり方ですが、逆張りになるので、損切には注意が必要です。

なお、FXではありませんが、RSIで株の銘柄を選別するときも、普通は、80%・20%が基準になっています。そのため、過熱度の高さに合わせて80%・20%にする方法は、株の銘柄選びの考え方と似ているかもしれません。

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RSIをトレンド相場で活用する手法2

RSIを、トレンド中に基本に忠実で安全に使用する方法としては、次のようにRSIの50%を基準にして使う手法もあります。

50%のラインを超えて上抜け:買い
50%のラインを割って下抜け:売り

RSIは相場の過熱度を表しますから、その過熱度に従って、単純に売り買いを繰り返すだけです。FXのチャートソフトの「MT4(メタトレード4)」なら、50%の部分にラインを引いておくと、簡単に見分けることができます。

かなりトレードのチャンスは少なくなりますが、相場の過熱度に沿った、理に適っている方法になります。なお、一旦50%ラインをまたいでも、予想と逆方向に再度またいだら、さっさと損切するようにしましょう。

50%ラインまたぎのトレードの場合、逆張りだと、すぐに逆方向に動く可能性が高くなります。そのため、RSIの50%基準でトレードする場合は、なるべく順張りでだけトレードすれば、より安全にトレードできます。逆張りするときは、必然的に、損切することも多くなりますから、スプレッドが大きくスプレッド負けしやすい海外FXの口座よりも、スプレッドの小さい国内FXの口座を使うほうがいいかもしれません。

なお、RSIでトレードする場合、トレードの仕掛けは簡単にできますが、手仕舞いがメンドウというデメリットもあります。普段、仕事や家事などで忙しい方は、常にチャートに張り付けませんから、タイミングよく利確するのも大変です。

そんな手仕舞いに困難を抱えている方におすすめなのが、ライントレードの完成形とも言える『マーケティングFX』です。

『マーケティングFX』は、MT4(メタトレード4)の拡張ツールで、重要ラインとピボットラインを元にして、適切な利確ライン・損切ラインを決めることができます。ラインを決めた後は、指値・逆指値を同時に指定するOCO注文にすれば、利確のチャンスを逃すこともありません。

そのため、手仕舞いに悩んでいる方は、『マーケティングFX』をチェックしておいても、いいかもしれません。

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