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逆張りのFXの手法
逆張りのFXの手法には、2つのパターンがあります。
1.戻り値逆張り:大きなトレンドの中の、一時的な戻り値で、逆張りする 2.完全逆張り:大きなトレンドとは、真逆で、逆張りする |
「戻り値逆張り」は、大きなトレンドの「一時的な戻り値で、逆張りする」ため、要は、次の意味と一緒です。
大きなトレンドが上昇トレンドの場合:押し目買いのこと 大きなトレンドが下降トレンドの場合:戻し売りのこと |
FXの、押し目買い・戻り売りは、「順張り」だと考えられやすいですが、実際は、トレンドとは逆方向に仕掛けることになるため、正確には「逆張り」です。
なお、「戻り値逆張り」の場合、「反発する前に仕掛ける場合」と「完全に反発してから仕掛ける場合」の、2パターンがあります。すでに「試し玉」や「本玉」が入っている場合、反発の前後のどちらで仕掛けるかにより、次のような仕掛けになります。
反発する前に仕掛ける場合:ナンピン 完全に反発してから仕掛ける場合:乗せ |
一般的には、「戻り値逆張り」の場合、ダマシを回避し、より確実に仕掛けるために「完全に反発してから仕掛ける」手法がメインです。よく「The trend is your friend.(トレンドは友達)」とも言われますが、「戻り値逆張り」は、大多数のマーケットフォローに支持されている、ごく自然なエントリーです。
しかし、プロの中でも、特に「相場師」には、「順張りは絶対行わない。逆張りでしか仕掛けない」というルールで、徹底して逆張りでトレードする方もいます。その場合は、「反発する前に仕掛ける」逆張りトレードがメインになります。
「完全逆張り」は、大きなトレンドに対して、完全に真逆で仕掛けるため、要は、次のように仕掛けます。
大きなトレンドが上昇トレンドの場合:売りで仕掛ける 大きなトレンドが下降トレンドの場合:買いで仕掛ける |
完全に逆で仕掛けるため、トレンドに逆らう、リスキーな手法です。しかし「完全逆張り」には、次のような利点もあります。
1.きちんと損切できるなら、損害は結局少ない 2.底値で取れる可能性が高くなるため、利益は大きい |
「完全逆張り」は、少額の損切が増える分、「順張り」よりも1回のトレードでの利益が大きくなります。「完全逆張り」は、勝率が50%を切る場合も多く、勝率は低いですが、「損小利大」で利益を取るスタイルです。
「株」のトレーダーとして有名なBNFさんも、資金が少ない頃は、「完全逆張り」で資金を増やしていました。「完全逆張り」は、「リバウンド買い(反発買い)」「リバウンド売り(反発売り)」とも呼ばれ、超短期決戦で儲けることのできる手法です。そのため、きちんと損切できるなら、「完全逆張り」は、資金が少なく、短期間で資金を増やしたいFXのトレーダーにも、向いている手法です。
なお、FXにおける「完全逆張り」の場合、トレンド相場よりも、ボックス相場で周期的にトレンドが繰り返されている場面で、よく機能します。一方、「株」の場合の「完全逆張り」は、PERやPBRといった、割安・割高の指標があるくらいですので、リバンドして適正価格に戻りやすいため、「完全逆張り」を行いやすくなります。
そのため、「株」に比べると、FXは、リバンドを予測しにくい面はあります。しかし、FXで「完全逆張り」をするといっても、ただ闇雲に「完全逆張り」をするわけではありません。うまくテクニカル指標を使うことで、タイミングよく「完全逆張り」を仕掛けることができます。
逆張りの手法が有利なのは、レンジ相場!
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逆張りでFXをするための手法
FXで「完全逆張り」の手法を行う場合、大きく分けて3つの手法があります。
1.ボリバン完全逆張り:ボリンジャーバンドを目安にして行う 2.PIVOT完全逆張り:ピボットラインを目安にして行う 3.乖離率完全逆張り:移動平均線からの乖離率を目安にして行う |
一般的によく知られているのは、ボリンジャーバンドを目安にした「ボリバン完全逆張り」で、±2σを反発ラインに用います。±2σに近づいたら、逆張りエントリーします。2σを突き抜けたら、損切します。
PIVOTを目安にした「PIVOT完全逆張り」は、PIVOTのR3・R2・R1・S1・S2・S3のラインを、反発ラインに用います。ラインに近づいたら、逆張りエントリーします。ラインを突き抜けたら、損切します。
PIVOTラインは毎日変わるので、「PIVOT完全逆張り」は、日足では使えません。「PIVOT完全逆張り」の場合は、15分足~1時間足程度で、うまく機能しやすいです。
また、PIVOTラインは、特に欧米のトレーダーに意識されているため、ヨーロッパ時間・ニューヨーク時間に機能しやすくなります。
移動平均線を目安にした「乖離率完全逆張り」は、移動平均線からの乖離率を目安にして、移動平均線へ戻ろうとする圧力を利用します。「株」のトレーダーで有名なBNFさんは、日足の「25日移動平均線からの乖離率」を目安にして、乖離しすぎている場合に、反発を狙って逆張りで仕掛けていたようです。
なお、BNFさんの場合、どの程度の乖離率で反発しやすいかは、株のセクター(部門)や銘柄により異なるため、チャートをチェックして、独自で判断していたようです。もちろん、FXでも、通貨ペアごとに、反発しやすい乖離率は異なってくるため、独自の基準を作る必要があります。
また、BNFさんの場合は、おそらく「単純移動平均線」を用いていたのだと思います。しかし、FXの場合は「指数平滑移動平均」を用いることが多いと思いますので、若干、アレンジが必要でしょう。個人的には、FXだと、30期間の指数平滑移動平均(30EMA)が、逆張りとして機能しやすいと思います。ただし、通貨ペアごとに、移動平均線の期間を調整して、価格が戻ってきやすい移動平均線を、通貨ペアごとに設定するのもいいかもしれません。
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逆張りをMT4で行う場合のインジケーター
FXの逆張りで使うインジケーターは、初期からMT4に入っているものと、入っていないものがあります。それぞれ、次のようになっています。
1.ボリバン完全逆張り:ボリンジャーバンドは、初期設定でMT4にある 2.PIVOT完全逆張り:PIVOTは、初期設定でMT4にない 3.乖離率完全逆張り:移動平均線の乖離率は、初期設定でMT4にない |
そのため、MT4の場合は、「PIVOT」と「移動平均線からの乖離率」は、インジケーターを探して入れるようにしましょう。
なお、「逆張り」は、レンジ相場ではうまく機能するものの、トレンド相場では、反発せずにそのままトレンド方向へ進むことも多いため、逆張りだけでなく、順張りの手法もマスターしておくのがおすすめです。
「順張り」のトレード手法にはいくつかありますが、その中でも『マーケティングFX』は、最新のライントレードの手法を組み合わせており、ラインブレイン時にサインを出してくれるため、簡単に順張りの手法をマスターすることができます。
そのため「順張り」のトレードで悩んでいる方は、『マーケティングFX』もチェックしておくといいかもしれません。